色彩心理学に関する資格11種類を紹介

あらゆる視覚情報には色があります。それだけに、色彩が与える人間の心や行動に与える影響を研究した色彩心理学は幅広く活用されています。ファッションやインテリアなどデザイン系だけではなく、心理療法にも使われています。この分野で活躍したいのであれば、資格の取得が近道でしょう。数多くの資格が認定されている中、どれを選ぶのかは簡単ではないかもしれません。参考にしていただくため、11種類をまとめました。

※2020年11月時点の情報です。価格は(税込)と明記してあるものを除いて税抜き表示です。

配色カード
広告

「色彩心理」のスキルで活躍できる場所

色彩心理を活かした資格とその活用場所には大きく分けて2種類あります。セラピー(心理療法)とデザインです。

前者の心理療法系はカウンセリングにおいて性格の把握やリラクゼーションなどに色彩心理を用います。カウンセラーとして相談業務を行う他、ワークショップの講師や後進の育成などが主な仕事です。

後者のデザイン系は、色の配置による見栄えや一般的に与える印象などを中心に学びます。活躍する場所はファッションコーディネートや印刷・ デザイン業、インテリアデザインなどです。

癒しとデザインのどちらの仕事に活かしたいかで、目指す資格の方向性が決まってきます。

色彩心理学を用いた心理療法系の資格8種類

色彩心理学を用いたカウンセラー養成講座は初級から上級までは3段階に分かれており、上級は初級の指導者的立場をとっているところが多いです。のべ受講期間は5日間程度、費用の相場は20万円から40万円といったところです。数時間数千円から気軽に始められるワークショップなどもあります。

カラフルなハートのビーズ

色彩心理アナリスト(国際カラーデザイン協会・ヒューマンアカデミー)

ヒューマンアカデミーの色彩心理学講座は、色が人間に与える影響や意味などについて学びます。初級・中級・上級の3段階に分かれており、それぞれ「色彩心理セルフアナリスト」「色彩心理ジュニアアナリスト」「 色彩心理シニアアナリスト」を目指します。これらは国際カラーデザイン協会が認証する資格です。色を使ったカウンセリングの基本からコミュニケーション方法まで深く学んでいきます。

受講料と入会金の合計は初級~上級 一括で38万7,000円です。
https://haa.athuman.com/academy/colorpsychology/

カラーセラピスト(キャリカレ)

一般財団法人日本能力開発推進協会が認定し、資格のキャリカレが販売する通信講座です。主にテキストと映像を用いて学習します。受講期間中は講師に回数の制限額なく質問が可能です。

クライエントに色を選んでもらい、性格や問題などを見立てて解決する「カラーセラピー」を学びます。学習期間は1日30分✕4ヶ月が標準のようです。3万8,000円。
https://www.c-c-j.com/course/psychology/colortherapy/

【公式】通信教育講座・資格のキャリカレ
通信教育講座・資格のキャリカレ(キャリアカレッジジャパン)の公式サイトです。資格のキャリカレは、あなたの「なりたい」に直結するさまざまな通信教育をご用意しています。豊富な講座の中からあなたにあったものをお選びください。あなたにピッタリのオススメ講座はきっとここにあります。

色彩心理学療法士(一般社団法人日本色彩心理学研究所)

米国の大学で色彩心理学の博士号を取得した高橋佳子氏が創設した日本色彩心理学研究所が開講・認定します。3級~1級に段階分けされており、全体で8か月間を想定しています。1級は指導者クラスです。

教材費と受講料合わせて36万2,840円(税込)です。

同研究所は色を使った子ども向けの遊びやワークショップなどを行う「色育士」も認定しています。他にもオンラインによる体験講座など比較的受講しやすい学びの場も提供しています。
https://colorpsychologytherapist.net/

色彩心理療法士(一般社団法人日本色彩療法士協会)

こちらも初級~上級に分かれており、全て受講すると合計28時間、費用は18万8,000円です。介護・福祉の現場に活かそうとして 受講する人が多いようです。
http://7716.h-colorlab.com/

色彩心理士(色彩学校)

色彩心理学者として多数の著書がある末永蒼生氏が主催する色彩学校の資格講座です。「チャイルドアートカウンセラー」「色彩心理カウンセラー」など、目的に合わせてさまざまな講座があります。講座終了後も研修会や画材の貸し出しなど、サポートが充実しています。

受講料は基礎レベルで5万円前後、プロフェッショナル養成レベルで20万円前後など。

色彩学校の特徴と内容|色彩心理の資格取得スクール・講座【色彩学校】
色彩心理を学べて活かせる専門講座「色彩学校」の特徴と内容をご紹介しています。色彩心理学者である末永蒼生が色彩心理を実用化するために体系化した「末永ハート&カラー・メソッド」の習得・資格取得が行える専門講座です。

色彩心理カウンセラー(一般社団法人色彩心理カウンセリング協会)

色彩心理カウンセラー3級および2級を受講後は筆記試験、1級は実技試験があります。国連によるSDGs(持続可能な開発目標)による社会貢献を掲げているようです。良い意味でマーケティングがうまい団体のような印象です。

色彩心理カウンセリング
日々の中で、あなたが無意識に選んでいる色は、その時々のあなたの心や身体の状態を如実にあらわしているのです。 あなたがよく選ぶ、小さい頃から好きな色は、あなたの本質をあらわしていたり、あなたが今選んだ気になる色は、今現在のあなたをあらわしてい...

カラーセラピスト(ユーキャン)

資格のユーキャンが販売する通信講座です。内容はテキスト2冊とDVD、 課題や専用キットなど。受講料も3万8,000円(税込)とお手頃です。

カラーセラピスト資格取得講座|通信教育講座なら生涯学習のユーキャン
ユーキャンのカラーセラピスト講座なら、必要な色の知識や、5つのカラーセラピー技法、4つのカラーワークを順序立てて学べます。カラーセラピーを実際に体験できる添削課題も。カウンセリングスキルも学べ、楽しくカラーセラピストを目指せます。

色彩芸術心理療法士(NPO法人日本カラーアートセラピー協会認定)

色彩心理学の理論だけではなく、カウンセリング心理学、箱庭療法や音感心理療法などの芸術療法も学びます。色彩芸術心理療法士は5か月間かけ のべ60時間を学ぶ本格的な講座です(費用は20万円)。まずは4時間の入門クラスで体験してみるのもいいかもしれません。

カラーセラピー・アートセラピーならNPO法人日本カラーアートセラピー協会
東京のカラーアートセラピースクール・心理カウンセリング「日本カラーアートセラピー協会」。言葉では上手く表すことができない心の内を色やアートを使って自由に表現してみませんか?体験講座を開講中!?

色彩心理を活用したデザイン系の資格3種類

デザイン系の資格は独学が可能なものが多いです。デザイナーやコーディネーターがスキルアップに取得したり、デザインなどに興味のある人が自己啓発的に受けたりしています。

カラーコーディネーターによる打ち合わせ

カラーコーディネーター(東京商工会議所)

東京商工会議所が開催する、比較的知名度の高い検定試験です。公式テキストと公式問題集が一般販売されており、独学による取得もできます。かつては3級~1級があり、1級は専門分野がファッションと商品、環境に分かれていましたが、2019年の改定によってスタンダードとアドバンスの2段階となり、分野別のテストも廃止されました。

カラーコーディネーター検定試験®
色彩の知識を身につければ、色の持つ効果をビジネスシーンに活かすことができます。仕事に役立つ実践的な色彩の知識を学ぶことができる、それがカラーコーディネーター検定試験です。

色彩検定(公益社団法人色彩検定協会)

文部科学省が後援する検定試験です。公式テキストの他にメルマガや通信講座などもあり、学習しやすいでしょう。

色彩検定協会/カラーコーディネーター
色彩検定とは色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験です。1994年には文部省の認定をうけ、名称も「文部省認定ファッションコーディネート色彩能力検定」と変更して現在に至っています

●色彩士検定(全国美術デザイン教育振興会)

文部科学省及び財団法人日本色彩研究所が公演し、全国美術デザイン教育振興会が主催するデザイナーやアーティスト向けの検定試験です。1級は実技試験があり、大学院レベルを想定した難易度の高いものとなっています。

色彩士検定
ADEC 全国美術デザイン教育振興会が主催する「色彩士検定(カラーマスター)」検定試験の受験を是非ご検討ください。

他のデザイン系資格

上記のような公的検定試験の他に、デザイン系の色彩関連の資格を認定している民間団体は多くあります。心理療法系の講座も合わせて行うところもあります。

資格を選ぶポイント

色々な色の道があって迷う女性

色彩心理に関する資格がたくさんあることに驚かれた人も多いのではないでしょうか。何を基準に選べばいいのか迷うかもしれません。

色彩心理学は学問としての日が浅く、独立した分野としての研究はあまりありません。今回紹介したような心理療法系の講座は、学問としての心理学を背景に持っているというよりは、色彩に関する一般論を心理療法における一連の流れに取り入れたという性格のものが多いのではないでしょうか。それだけに、学びの質や実用性を基準に判断するのは難しいといえます。 一律に測るものさしがないからです。

最終的な判断は、受講者が内容を納得して受け入れられるかどうかです。(受講期間や費用の面で)体験的なワークショップなどを開催している場合は、まずそれをいくつか受講して本格的な講座を受けるかどうか考えてみるのも良いでしょう。

学びやすい講座から体験してみよう

色彩心理学に関する資格を心理療法系とデザイン系に分けて紹介しました。本格的に学ぼうとすれば数十万円の費用と半年程度の期間がかかります。興味がある人は、入門的に数千円で受けられる検定試験や体験講座などから始めてみてはいかがでしょうか。

色彩心理学の基本を知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

広告
この記事を書いた人
しんきゃり編集部

心理学やカウンセリングに関する仕事の実態と魅力を伝えることをモットーに、情報発信していきます。心理学科卒のライター、書籍編集者、産業カウンセラーなどが在籍。

しんきゃり編集部をフォローする
「しんきゃり」はメールマガジンを発行しています。内容は当サイトの更新情報、心理学やカウンセリングに関する新刊書籍・イベント・資格講座のキャンペーン情報などです。発行頻度は月に一回です。ご興味があれば次のリンクから登録をお願いします。
資格
しんきゃり
タイトルとURLをコピーしました