家族療法カウンセラーの充実した学び 自分の家族に役立つことも

長い時間過ごすことが多い家族。近頃は忙しさのためコミュニケーション不足になりやすく、家族に対する悩みも増えてきています。そんな家庭内の悩みを、その家族に合った方法で柔軟にサポートし、家族自身で解決することをサポートしていくスペシャリストの資格が「家族療法カウンセラー」です。私が学んだ「資格のキャリカレ」講座の内容を紹介します。

仲良さそうな家族のイラスト
OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像
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家族問題の向き合い方を学ぶ家族療法カウンセラー

家族療法は問題を抱えたクライエントだけではなく、家族全体で問題と向き合っていきます。クライエントや家族がもともと持っている、問題解決能力を引き出して関係性を修復していく方法を学びます。

①家族療法の基礎知識

「家族療法とは」「家族療法カウンセラーとは」をはじめ、アドラー心理学をベースにした家族療法の基本的な理論を学びます。
そしてアドラー派理論を、どのように家族療法カウンセリングに生かしていくか、カウンセリングを行う上での基盤を作っていきます。

②家族問題の捉え方

問題行動を起こす子どもにある背景、子どもに対する親の関わり方の問題、子どもの気持ちを理解し、「家族」「子育て」について理解を深めていきます。親の態度が子どもに大きな影響を与えるので、子どもとどのような関わりを持って寄り添っていくと良いのかポイントも学んでいきます。

③家族療法カウンセラーの心構えと流れ

家族問題を専門とするカウンセラーとしての心構えや基本姿勢、家族カウンセリングの流れ、カウンセリングの注意点など、家族療法カウンセリングを行う基礎を学んでいきます。
一度に違う視点の内容を家族から語られることも多いので、理論を正確に理解する力、柔軟に対応する力、内容を整理する力が求められます。

④情報収集テクニック

クライエントを正確に理解するために、情報収集することはとても大切です。家族療法では、複数の人から同時に話を聞くこともあるので、通常のカウンセリングと異なった情報収集テクニックが必要になります。情報収集計画の立て方、必要な情報を引き出す質問方法、家族からの情報収集するときのポイントなどを学んでいきます。

⑤家族療法ケース

協力して家事をする親子
acworksさんによる写真ACからの写真

ゲームに熱中しすぎる子ども、片付けない子ども、離婚のことで悩んでいる子どもなど、日常的にありがちな事例をもとに、家族療法カウンセラーとしての対応方法を学びます。どのような対応をしたら良いのか、反対にしてはいけない対応も学び、自分自身がカウンセリングをしているイメージを深めていきます。

テキストの他に、映像講義(DVD)での学習もあります。映像講義(DVD)は、カウンセリングで行われた事例をベースに、カウンセラーの関わり方を再現しています。カウンセリングの流れや、カウンセラーの視線や声のトーンなど、実際その場にいるような感覚で学ぶことが出来ます。

家族療法カウンセラー資格の魅力

家族療法カウンセラーの資格を取得するには、資格のキャリカレで開講している「家族療法カウンセラー」の通信講座を受講します。添削課題を4回提出し、全カリキュラムを終了した後、在宅で受験します。その試験に合格すると、一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)認定「家族療法カウンセラー」の資格を取得できます。

自分のペースに合わせて学べる

通信講座の良いところは、忙しくても自分のペースに合わせて学べるところです。
標準学習期間は4か月ですが、その期間に終了できなかった場合でも、受講開始から最大700日間(約2年)サポートしてくださいます。映像動画(DVD)を何度もみて確認できるところ、自宅でできるところも魅力の1つです。

オンラインカンファレンスで実践に近い経験を積める

ヘッドセットを付けてパソコンに向かう女性
こうまるさんによる写真ACからの写真

通信講座は、実際に体験して身に付けていくことができないので、自分でカウンセリング経験を重ねていく必要があります。資格のキャリカレでは別料金になりますが、不定期でオンライン(Zoom)ケースカンファレンスを実施しています。

よくある事例を参加メンバーで話し合いをしたり、講師が実際におこなったカウンセリング法を教えてくれたり、どうしてその質問が必要なのかを学ぶことができます。カウンセリング実践できる場を多く持ち、たくさんの経験を重ねていきたいですね。

メールカウンセリングにも役立つカウンセリング実習サービスサポート

資格のキャリカレでは、希望者のみ「カウンセリング実習サービスサポート」を受けることができます。

「カウンセリング実習サービスサポート」は、10事例のクライエントから3事例を選び、カウンセリングした内容を、e-mailまたは専用の用紙に書いて郵送・FAXでキャリカレに送ります。そうするとカウンセリングした内容を、キャリカレ専任のプロカウンセラーが、フィードバックしてくださいます。文章を読んでカウンセリングしていくので、文章力や読解力がつきメールカウンセリングをしていくことに役立つと感じます。

家族療法カウンセラー講座は気軽に始められて深く学べる

黙々と一人で学習を続けるイメージが大きい通信講座。現在の通信講座は、座学で学習する以外にさまざまな形の学びを提供しています。気軽に自分のペースで始められる通信講座は、チャレンジしやすい分野ですね。

家族療法カウンセラーの知識は、自分の家族と向き合うときにも役立ちます。核家族化が進む現在社会で、家族問題を支えていく家族療法カウンセラーの存在は大きくなりそうです。安心して安らげる家庭が多くなることを願っております。

この記事を書いた人
香西浬希(こうざい りの)

元精神科ナースの開業カウンセラー&占い師。HSP(周囲の刺激に敏感な人)で小さい頃から自分を出せずに苦しむが、さまざまなコーチングやカウンセリングなどの講座を受けて克服。関連する多くの資格を持つ。

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